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久我山橋(くがやまばし)
神田川に架かる140の橋の13番目は久我山橋です。
久我山橋の外観。
工事中でした。
久我山橋は「人見街道(ひとみかいどう)」を渡す橋です。
「人見街道」とは「甲州街道(こうしゅうかいどう)」の脇街道で、上高井井戸(かみたかいど)から、新川、大沢を経て府中に到達するルートですが、何故か、久我山を通る道も「人見街道」と呼んでいるようです。
元の地名は「久ヶ山」と書いて、新しく開けた地という意味らしいです。
久我山橋の親柱。
立派ですね。
さて、神田川流域にはかつてホタルの名所がたくさん存在しましたが、水田が宅地に変化するに伴って、ホタルは都心ではなかなかお目にかかれない存在となってしまいました。
江戸時代には「石神井川(しゃくじいがわ)」や「谷中(やなか)」の「蛍沢(ほたるざわ)」にならんで、神田川の099-田島橋附近の「落合蛍(おちあいぼたる)」が特に素晴らしいという評判であったところを見ると、昔は神田川にも沢山の蛍が生息していたことが想像できます。
江戸時代の人は良く蛍狩りをしたようで、歌川 広重(うたがわ ひろしげ)なども絵の題材として蛍狩りを再三にわたり採用していますね。
ここ「久我山橋」の近くでは、例年6月頭に久我山連動商店街の主催で「久我山ホタル祭り」が行われ、ホタルを鑑賞できる数少ないスポットとなっています。
「久我山ホタル祭り」の内容は、久我山駅近くを流れる神田川と玉川上水の二箇所で、ホタル鑑賞のほか、ホタルの生態や人工飼育の展示、フリーマーケット、露店、大道芸などのイベントが行われて、ビアガーデンも開かれるというものです。
ホタルの数は、約2000匹程度ということです。
商店街では1999年にホタルの羽化に成功し、公園にビオトープを作るなど、久我山にホタルを蘇らせる努力を行っています。
ちなみにここで楽しめるのは「ゲンジボタル」です。
人々の力で神田川流域が生き返ろうとしているということが実感できるお祭りですね。
歌川 広重(うたがわ ひろしげ)
「歌川広重は江戸時代の浮世絵師で東海道五十三次が有名。
「歌川広重」を「安藤広重」とも言いますが、浮世絵師しては、師匠である「歌川豊廣」から与えられた「歌川広重」の名前しか使っていないそうです。
これは、「歌川広重」の父が「安藤源右衛門」であり、名は幼名徳太郎、のち重右衛門また徳兵衛ですが、たぶん姓の「安藤」から「安藤広重」が出来上がった見たいです。
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