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高砂橋(たかさごばし)
神田川に架かる140の橋の63番目は高砂橋です。
高砂橋の外観
神田川から橋の外観を見られる場所がなくて道路から撮影しました。
「寿(ことぶき)」「高砂(たかさご)」とおめでたいイメージの名前の橋が続く。
「高砂橋」は、昭和7年に完成したコンクリート作りの橋である。
地下鉄「中野富士見町駅」が近いために、橋の近くには飲食店が並んでいてにぎやかなところである。
橋のすぐ先で緩やかにカーブする神田川は、次の「富士見橋(ふじみばし)」に続く。
「高砂」という言葉が御めでたいイメージとつながるのは、婚礼などの祝儀で謡われる能の一つ「高砂」によるものであろう。
「高砂」は「世阿弥(ぜあみ)」作と言われる能の題目の一つである。
「高砂」とはもともとは、読んで字のごとく、「砂が盛り上がって、小高くなった所」(三省堂「大辞林」第二版より)の事である。
能の「高砂」の中に出てくる「高砂の松」は、兵庫県南部、加古川(かこがわ)河口の「高砂神社(たかさごじんじゃ)」にあり、ここも河口付近なので砂が盛り上がっていても不思議はない。
橋の近くで緩やかに神田川が蛇行しているが、このような場所には砂がたまるものである。
昔は「高砂」にふさわしい砂地があったかも知れない。ともあれ「寿」「高砂」の名前は、現在の我々にとってめでたいものであるのは間違いない。
ここは一つ、「高砂橋」の名に敬意を表して、難しい地名の由来にこだわらず、めでたい気持ちを満喫しよう。
高砂橋の親柱
親柱は全体に傷んでいますが、橋名のプレートは立派に見えますね。
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