神田川に架かる140の橋 梢橋

神田川写真集。東京・神田川に架かる井の頭池から隅田川(大川)までの神田川140の橋。
神田川の探索を通して、神田川歴史や江戸歴史をご紹介いたします。

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030-梢橋(こずえばし)

撮影 03/24 13:48   -BACK-   -NEXT-

神田川に架かる140の橋の30番目は梢橋です。

梢橋の外観
梢橋の外観。
橋の下右側に鴨と思しき水鳥が4羽泳いでいます。


梢橋は、「高井戸」にある橋で、隣の031-藤和橋の名前と併せて自然を感じさせる名前ですが、何の木の梢(こずえ)でしょうか?

それはもしかしたらこの辺りで有名であった「高井戸杉(たかいどすぎ)」の梢かも知れません。

「新編武蔵風土記稿(しんぺんむさしふどきこう)」および「武蔵名勝図会(むさしめいしょうずかい)」に「百姓 庄右衛門」の記事があって、文化元年(1804年)に、「内藤」の苗字を名乗ることが許された土地の有力者「内藤庄右衛門(ないとうしょうえもん)が植林に力を入れて、良質の杉の丸太、即ち「高井戸丸太(たかいどまるた)」の生産に大きく貢献したことが書かれています。

梢橋の親柱
梢橋の親柱。
メルヘンチックな親柱。


昭和9年に行われた皇太子殿下初節句の鯉幟(こいのぼり)の竿は、当時の内藤庄右衛門家の当主の山林から献上された見事な杉の磨き丸太であったといいます。

梢とは、内藤家の杉の梢のことかも知れませんね。

「武蔵名勝図会」によると、「高井戸丸太」は「杉の丸太なり。細く長きこと竹の如し。上品にて吉野丸太と同じ。江戸にて作事に用うる良材とす。」とあります。

当時から評判だったんでしょうね。

「杉並(すぎなみ)」という地名自体からも分かるように江戸時代から杉の植林が盛んな地域で、高井戸周辺は水に恵まれ、厚い黒土層と清浄な空気が杉の育成に最適だったということです。

欄干もそう言われてみれば杉の梢をイメージしてデザインしたもののようにも見えますね。

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