神田川に架かる140の橋 曙橋

神田川写真集。東京・神田川に架かる井の頭池から隅田川(大川)までの神田川140の橋。
神田川の探索を通して、神田川歴史や江戸歴史をご紹介いたします。

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107-曙橋(あけぼのばし)

撮影 04/07 09:59   -BACK-   -NEXT-

神田川に架かる140の橋の107番目は曙橋です。

曙橋の外観
曙橋の外観
散りかけていますが桜が綺麗です。橋はあんまり見えませんね。。。


都営地下鉄新宿線曙橋駅の駅名の由来となった陸橋である「曙橋(あけぼのばし)」と同名であるが、こちらの「曙橋」は、新宿区西早稲田と豊島区高田の間に架かる橋である。

陸橋である「曙橋」の名前は都民の一般公募によって決められたらしいが、こちらの「曙橋」も一般公募によるものなのだろうか?

「曙」とは、夜明け頃のまだほの暗い時間帯のことを指す言葉であるが、この言葉を最初に聞いたのは、古典の時間の「枕草子(まくらのそうし)」の中ではないだろうか?

清少納言(せいしょうなごん)の枕草子は平安時代に書かれた文学であり、紫式部(むらさきしきぶ)の「源氏物語(げんじものがたり)」と双璧をなす名作と教えられる。

「源氏物語」が恋愛などの「人間の生の心情」を自然に物語るのと比較して、「枕草子」はどこか大人ぶった気取りがあり、紫式部は「賢しら心のつくり雅(さかしらごころのつくりみやび 賢ぶりたい心みえみえの見せ掛けの風流心」と批判したらしい。

文豪同士の喧嘩はともかくとして「枕草子」の出だしの部分「春は曙(はるはあけぼの)」は記憶している人も多いだろう。

「春は曙 やうやう白くなりゆく山際少しあかりて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる。」(春は夜明け頃がいい。次第に空が白み、山際の空が少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいているのがいい。)

この辺りの夜明け頃の風景は絶景なのであろうか?

ちなみに「夏は夜」「秋は夕暮れ」「冬は早朝」がそれぞれ良いと清少納言大先生は仰っている。

さて「面影橋(おもかげばし)」から上流部は、「一枚岩(いちまいいわ)」と称する巨岩があることでもしられている。

現在は護岸工事のために当時の姿を余りとどめていないが、かつて面影橋上流付近から落ち合い方面にかけて、川底から大亀の甲羅のような岩の露出が数箇所見られて、それぞれ「高田一枚岩(たかだいちまいいわ)」、「戸塚一枚岩(とづかいちまいいわ)」、「落合一枚岩(おちあいいちまいいわ)」などと呼ばれていたらしい。

一枚岩によって左右に水が振り分けられて勢いが増し、轟音を立てながら水が渦巻いていたといわれている。

確かに現在も曙橋の緑色の鉄橋の下に大きな岩の痕跡のようなものが残っている。

学習院下に当たるこの橋の近くは、桜の花撮影スポットでもあり、川の水音を聞きながら桜を眺めるのも悪くない風情である。

上流から真ん中に「曙橋」を据えたショットがなかなか決まる撮影ポイントである。

曙橋の親柱
曙橋の親柱
頑丈そうな橋ですね。


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