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新橋(しんばし)
神田川に架かる140の橋の69番目は新橋です。
新橋の外観
東京メトロ丸の内線の「中野坂上(なかのさかうえ)駅」から支線に乗り換えて次の駅である。
欄干が赤く塗られており、かつての花街の風情を今に伝えるが、現在は相撲の貴乃花部屋(旧二子山部屋)のある町、芸能人・タレントが住む町として有名である。
この界隈は、新橋の花街と区別するために中野新橋という呼び名にしたとうことであるが、もともとは新橋と呼ばれていたらしい。
新橋周辺の花柳街の発展は、関東大震災後のことであり、橋の袂から黒板塀の料亭が続く町並みも、昭和50年代には、中野新橋界隈の芸者衆によるパレードが行われるなどの賑わいを見せたが、この頃から衰え始め、現在はマンションが並ぶ普通の町並みとなってしまった。
今も当時をうかがわせるふぐ料理やすっぽん料理等の店が何軒か残っている。
新橋から北の坂を上ると元応元年(1319)創建の福寿院がある。
ここの本尊である薬師如来像は、この地を訪問した弘法大師(こうぼうだいし空海)が自ら二体の薬師如来像を彫って、一体をここに、もう言ったを梅照院(中野区新井の新井薬師)に安置したという伝説がある。
この界隈は神田川の氾濫で浸水することが多い地域であったが、環七通り沿いに完成した調整池のおかげで現在は浸水することがなくなったという。
この橋を渡って、青梅街道(おうめかいどう)方向に進むと「本郷氷川神社(ほんごうひかわじんじゃ)」が鎮座(ちんざ)する。
本郷氷川神社は、旧本郷村(ほんごうむら)の鎮守であるが、文明元年(1469)に太田道灌が江戸鎮護を目的として武蔵野国(むさしのくに)の一の宮を勧請したもので、社殿正面の狛犬(こまいぬ)は全国でも珍しい親子の狛犬である。
新橋の親柱
赤い柱の上にある金属製の飾りは擬宝珠(ぎぼし)
新橋の親柱アップ
アップでもポンボケでよく判読できませんが・・・
写真をクリックし拡大表示すると何とか読めます。
擬宝珠(ぎぼし)
擬宝珠はネギの花に似ていることから「葱台(そうだい)」とも言うそうです。
江戸時代は擬宝珠があると幕府が管轄する公儀橋(こうぎばし)であるとされたいた様です。
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