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大東橋(だいとうばし)
神田川に架かる140の橋の89番目は大東橋です。
大東橋の外観
現在はモールビルとなっている旧結婚式場「日本閣(にほんかく)」のすぐ近くの橋である。
橋の名前の由来は不明であるが、「神田川遡上」(岩垣顕著)では、この界隈にあった地名「大塚」の東にあることから「大東橋」となったのではないかと推測している。
万亀橋(まんきばし)・大東橋(だいとうばし)・南小滝橋(みなみおたきばし)の界隈は、神田川上水公園と呼ばれ、流水も設けられた遊歩道を形成しているが、春先の花見のシーズンには地元の花見客で一杯になる。
この界隈の神田川では、新宿区側に染井吉野(ソメイヨシノ) や大島桜(オオシマザクラ) の桜並木があり、遊歩道横に新聞紙を広げてその上で手料理をつまみにお酒を傾ける地元住民の姿はなんともほほえましい。
丁度花枝が、大人が歩行する時の顔の位置辺りに見えるので、神田川沿いの遊歩道に座っているだけでも十分に桜の花が満喫できるのが特徴的である。
この界隈の花見時期、公衆トイレがあるのはこの大東橋のところのみなので、有名花見地ではないものの、お好み焼きやとうもろこし焼などの屋台が数件で店するのもこのあたりである。
花見のシーズンが過ぎると、この界隈はいたって静かな住宅街であり、すぐ上流側を見上げると見える総武線の高架に沿う細い道路はタクシーの休憩所となっている。
近くの大東橋公園は白樫(白橿/シラカシ) 、スダジイ(椎/シイ) 、馬刀葉椎(全手葉椎/マテバシイ) などのどんぐりが拾える公園として近くの子供たちに親しまれている。
花見シーズンを終えた大東橋は、生活空間の中にひっそりとたたずむ橋という風情だ。
大東橋の親柱
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