スポンサードリンク
神田川に架かる140の橋の68番目は氷川橋です。
氷川橋の外観
氷川橋は、橋の北側近くに「本郷氷川神社(ほんごうひかわじんじゃ)」があることにちなむ命名である。
橋から「氷川神社」に通じる道はなく、参道という位置づけの橋ではなさそうだ。
「本郷氷川神社」は、旧「本郷村(ほんごうむら)」の鎮守の社であり、文明元(1469)年に「太田道灌(おおたどうかん)」が江戸城鎮護の目的で「武蔵国一の宮(むさしのくにいちのみや 埼玉県の大宮氷川神社)」を勧請したもので、本郷とその西方の雑色に分祀したと伝えられている。
社殿正面に据えられた一対の狛犬(こまいぬ)は、珍しい親子の姿をしたもので、一方は子犬に乳を飲ませる姿、もう一方は子犬の頭をなでる姿となっている。
「狛犬」とはそもそも何のことなのだろうか?
少し調べてみることにした。「高麗(こうらい こま)」という名前の朝鮮半島の王朝が存在したが、一説では「朝鮮半島から来た犬」というものもあるが、朝鮮半島には「狛犬」を祭るという風習は存在しないらしい。
あくまで「狛犬」という名前で呼ばれている想像上の生き物のようである。
一般的には、向かって右側の像には角がなく、口を開けており、「阿形(あぎょう)」と呼ばれる。
そしてもう一方の像は一本の角があり、口を閉じているので「吽形(うんぎょう)」と呼ばれる。
厳密には、角のない方を「獅子」、角のある方を「狛犬」と呼んで、一対で「獅子狛犬」とするのが正しいといわれているらしい。
もっとも昭和時代以降に作られたものは、左右ともに角がないものが多く、これらは本来的には「獅子」と呼ぶべきものだという人も存在する。
「阿形(あぎょう)」「吽形(うんぎょう)」で左右一対とするのは「仁王像(におうぞう)」も同じであるが、日本に特に多く見られる形だそうである。
氷川橋の親柱
スポンサードリンク